心理系大学院の受験で使う参考書ってどれがいいの?
本記事では、心理系大学院の受験で有効なオススメ参考書を厳選して5つご紹介します。
以下のような悩みを持っている人はかなり有益な情報が手に入ります。
- 心理系大学院の受験を考えている人
- 参考書の選び方に困っている人
- 自分の勉強法に自信が無い人
筆者は2021年に心理系大学院を2つ合格した現役生です。
(追記)2024年第7回公認心理師試験にも合格しました。
本記事を読むことで得られるメリットは以下の通りです。
- 参考書を自分で探す手間が省ける
- 現役生が実際に使用した信憑性のある参考書ばかり
- これまで知らなかった参考書を知ることができる
- 必要な参考書の冊数が分かる
- どの分野の参考書を買うべきか分かる
- 何をすればいいのか分からない不安な状態が和らぐ
- ライバルに差を付けられる
心理系大学院の参考書選びは難しい
前提として、心理系大学院の受験勉強はどうやればいいのかが非常に難しいです。
その理由としては、世間的にあまりにもマイナー過ぎるからでしょう。
現に国家資格【公認心理師】を取得するための正式ルートは以下の通り。
時間もお金も労力も半端ないので、そりゃマイナーですね。
そのため、経験談や必勝法などの受験者に対する有益な情報が少なすぎます。
筆者自身も、受験期は自分の独自のやり方を信じて続けるしかありませんでした…。
だからこそ、本記事では少しでも受験者の力になれるように、100%経験談をお伝えします。
本記事で紹介する参考書は、どれも本気でオススメ出来るものばかりなので安心してください。
心理系大学院を目指しているあなたへ
少し本題から逸れますが、本サイトでは心理系大学院の受験に向けて多くの有益な情報を発信しています。
そもそもどこから手を付ければいいの?
そんな受験生に対して、以下の手順で記事を見て頂ければ大分とやり方が分かってくると思います。
【ステップ①】勉強法から知りたい方へ
【ステップ②】大まかな勉強スケジュールが知りたい
【ステップ③】現役生がオススメする問題集を知りたい
【ステップ④】実際に面接で問われた質問を知りたい
心理学部生にオススメしたい持ち物
自分の進み具合に合わせて読んでみてくださいね!
心理系大学院の超オススメ参考書5選
①公認心理師・臨床心理士 大学院対策 鉄則10&キーワード100 心理学編
- 対策を突き詰めた100個の心理学キーワードを覚えるだけ
- キャッチーなイラストと親しみやすい文章で意欲UP
- この参考書を起点に次の参考書に繋げられる
心理学を勉強するとなっても、範囲が広すぎてどこから手をつけるべきか分かりません。
特に大学では授業毎に「〇〇心理学」と名付けられて分類されています。
試験の1問目には果たしてどの分野からどの用語が出題されるのか…と途方に暮れたことも。
そんな時にこの参考書は受験期の大部分をサポートしてくれた「超良本」です。
簡単に言えば、「この本のキーワード100個を覚えればある程度力がつく」というもの。
学問的な心理学を学ぶ…よりは、大学院進学のために必要な知識を学ぶ…感覚。
分野的には、心理学の歴史に始まり、心理統計や臨床心理学、心理検査など。
筆者の使い方は、1周した後に200文字でキーワードを説明できるように反復練習。
試験本番の教室でも、受験生の大半が本書を持ってきていて思わずニヤけました(笑)
とりあえず、筆者の中ではNo. 1なので迷っている方は買って損なしだと思います。
②心理学検定 基本キーワード 改訂版
- 全10章に及んで幅広く心理学の知識が身につく
- 重要ポイントだけがかいつまんで収録されている
- 心理学検定の勉強にもつながり、ライバルに差を付けられる
心理学検定って全く大学院受験と関連してなさそうに思われますが、むしろ関連大です。
というのも、心理学検定のねらいには「大学卒業程度の心理学の知識を取得」があります。
だからこそ、難易度や領域が、心理系大学院の受験にピッタリなんですよね。
特に本書は、簡潔に重要なキーワードがまとめられており、参考書として活用できます。
筆者も、大学院の受験をメインに、心理学検定も受験して【特一級】を取得することが出来ました。
一石二鳥で心理学の知識を培えるので是非!
③心理学 第5版
- 心理学のメジャーな領域を真面目に優しく教えてくれる
- 実践的な知識だけでなく、根底の基礎を培える
- 本書を読んでから、次の参考書を読むと格段に理解度が上がる
教授曰く、本書も心理学の入門書として大学の授業で活用されているそうです。
心理学のメジャーな領域(歴史・知覚・社会行動・感情・記憶など)をかみ砕いて説明しています。
実践的な問題や知識整理問題などはありませんが、根底の基礎を培うために持っておきたい一冊。
実際に筆者も、始めに手に取ったのは本書でした。
「この本を読めば…!」というよりも、勉強を本腰入れてやり始める前の準備で読む感覚ですかね。
後々、記述問題を目にしたときに、しっかり基礎を抑えておかないと「何も書けない…」となりかねません。
④公認心理師 要点ブック+一問一答
- 公認心理師試験のブループリントに準拠した全24章
- 赤シートで隠しながら学習できるので外出先の一冊に
- 公認心理師試験準拠の大学院も増えているので対策◎
公認心理師が新たに出来てから、大学院側のやり方にも変化がみられるようになりました。
実際に筆者が受験した大学院も、公認心理師試験の問題に準拠していました。
全24の領域から構成されている公認心理師試験は、本当に勉強になりました。(量多すぎ)
詳しい各領域の内容については、日本心理研修センターが公開しているブループリントでチェックできます。
この本の良い点は、外出先で使用する一冊にすることが出来たことですね。
ほとんどのページの重要語句が赤シートで隠せる仕様となっており、ページ数も薄めです。
自宅では分厚い参考書や問題集を頑張り、外出する際には本書をお供にするのがオススメ。
⑤よくわかる臨床心理学
- 〇〇心理学の中で、一番試験に出やすい
- 多くの大学で、入門書として活用されている
- 必ず押さえておきたい部分をしっかりカバーしている
最後に紹介するのは、どちらかといえば学問的な心理学本になります。
心理学専攻の大学生は、授業で使用しているというケースも少なくないかもしれません。
そのくらい基礎的でわかりやすく臨床心理学を学ぶことができるのが本書の特徴。
なぜ臨床心理学なのかと言われると、実際の試験問題で一番多く出題される領域だからです。
心理療法や心理技法・心理検査などは教授側も問題を作りやすい領域にあります。
イメージとしては、この本の内容をしっかり押さえることで
ようやく受験資格を取得できるというものでしょうか。
そのくらい基礎的かつ重要な内容で構成されていると言えます。
大学院ごとにその特色も様々であり、重視している専門分野も異なります。
その内容を勉強する前に、まずは本書の内容を押さえておかなければ合格は厳しいと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事では、心理系大学院の受験で有効なオススメ参考書を厳選して5つご紹介しました。
最後にもう一度おさらいしておきますね。
- 公認心理師・臨床心理士 大学院対策 鉄則10&キーワード100 心理学編
- 心理学検定 基本キーワード 改訂版
- 心理学 第5版
- 公認心理師 要点ブック+一問一答
- よくわかる臨床心理学
お金と時間に余裕がある方は、全て購入するのも全然アリだと思います。
もしこの中で1冊と言われれば、筆者なら始めに紹介した赤い本(①心理学編)ですかね。
これだけで対策可能というわけではなく、どの大学院でも共通の問題は対策可能というレベル。
ここから各大学院の特色に合わせて、より専門的な勉強をしていく必要があります。
受験生の皆さんが、少しでも合格に近づけることを祈っています。
最後までご覧いただき、有難うございました!